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石尾 隆

奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域 ソフトウェア工学研究室 准教授

研究テーマ

大規模なソフトウェアに対して、そのソースコードや実行時の動作を分析し、得られた情報に基づいて開発者の様々な活動を支援する「プログラム解析」と呼ばれる分野を研究しています。 2018年の時点で、具体的には以下のような研究テーマを進めています。

  • ソフトウェアの原材料管理。 ソフトウェアの中で使われているソースコードが、他のどのソフトウェアの部品を再利用(コピー)したものであるかを自動的に検知・追跡することで、再利用した部品に含まれていたバグや脆弱性への適切な対応や、蓄積されたソフトウェア資産の把握を可能とします。
  • プログラム実行の自動分析。 ソフトウェアの実行データを自動的に収集し、異常な挙動の発生が発生した場合の迅速な原因究明を支援します。
  • 同一修正の繰り返しの支援。 開発者が誤りのあるソースコードを発見したとき、そのソースコードと類似した記述がある場所をもれなく高速に列挙することで、開発者が同じ誤りを繰り返していた場合の確実な修正を支援します。
  • 品質検査支援。 ソフトウェア内部での実際のデータの流れを抽出し、ソフトウェア開発者が設計したデータの流れと自動照合することで、品質検査におけるレビュー作業を効率化します。
  • レガシーソフトウェアの機能要約。 開発プロジェクトが終わってからも長年働き続けているソフトウェアを効率よく取り扱っていくために、そのソフトウェアが何をしているのかを分析、可視化する技術の研究を行っています。

これらの研究は、プログラミング言語に対する構文解析や意味解析、バージョン管理システムからのデータ抽出、プログラムの実行の観測といったソフトウェアに関連するデータの収集技術と、それらを適切な表現に変換し、検索や比較といった操作を行っていくアルゴリズムに関する知識に基づくものです。 様々な企業の開発者や研究者と連携しながら、技術の効果や限界を開発者が納得して使用できる、実用的な手法の実現を目指しています。

研究業績

主な論文については https://dblp.org/pers/hd/i/Ishio:Takashi をご覧ください。

成果の公開

一部研究成果については、OSS として公開しています。

  • NCDSearch (https://github.com/takashi-ishio/NCDSearch/) 与えられたソースコードと類似したものをすべて列挙、報告するツールです。NEC と共同で、ソフトウェア保守と進化に関する国際会議(ICSME 2018)にて論文を発表しています。

最近の学会活動

  • 情報処理学会 ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム 2018 プログラム委員長
  • 情報処理学会 ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム 2017 副プログラム委員長
  • IEEE Working Conference on Software Visualization 2017, 2018 Program Committee Member
  • 25th Asia-Pacific Software Engineering Conference Student Volunteer Co-Chairs